予算議会と余談
3月は次年度の予算を審査する議会です。次年度はLRTの開業に向けた整備やそれに伴うバス路線の再編、地域内交通の利便性向上、交通ICカード「totra」を活用した運賃割引制度など、特に公共交通の一体的な再編により、車への依存度を少しでも軽減するための公共交通利用促進策や脱炭素社会の実現、超少子高齢化に伴う、望まぬ孤独や孤立を防ぐための地域共生社会の構築、デジタルを市民や地域に広く浸透させ、豊かな生活を送ることのできる社会創出に特化した予算編成と感じます。
これらの特徴を踏まえながら3/9(水)に一般質問を行いましたので、概略抜粋を下記に。質問の前日、母校の大先輩方に囲まれ「もっとグイグイ行きなさい」とご指導いただきましたのでグイグイ挑みました(自分では普段から結構グイグイしているつもりですが、先輩方からすると足りないみたいです)。
1.持続可能な公共交通施策
○「LRT、バス、地域内交通、どこから乗っても乗り継いでも街中まで500円以内」「将来的にはどこから乗っても乗り継いでも、どこまで行っても500円以内の実現を目指す」とした日中の乗継割引運賃制度の「500円」設定理由とプロセス、またこの制度が公共交通を促進させるための一時的な支援であるのか、片道500円以内をベースとした持続可能な料金設定なのか伺う。
→宇都宮市の路線バス利用状況を分析すると400円以内が利用しやすい運賃帯であり500円を超えると利用者が極端に少ないため、第2次宇都宮都市交通戦略において都市拠点と各地域拠点間における公共交通運賃額の目標を500円と定めた。その後有識者などから意見を聴取し、交通事業者と調整した上で金額を設定した。これら運賃負担軽減策は将来にわたって実施する。
→将来的に宇都宮市に住まう方の居住誘導の兼ね合い、今後地域内交通を導入する地域が検討を進めるうえで上記の答弁を議事録に残す必要があると思いましたので質問しました。いずれにしても来年度の宇都宮市はLRTの開業、バス路線の再編、地域内交通の導入や再検討を行うといった公共交通網の「転換期」であり、その制度設計は議員の立場、地域の立場、市民の立場等あらゆる立場や視点でシミュレーションすべきであると考えます。将来的に痛いのは、公共交通の減便や路線廃止、運賃の増加です。転換期だからこそ最初が肝心。市民は「受益者負担」のバランスもしっかり考えていますよ。
2.宇大東南部第1・第2区画整理事業に伴う住居表示について
3.保育行政について
○4月より施行の改正育児・介護休業法において、企業より従業員へ育休取得意向確認の義務化や、1歳までに男性は4回、女性は2回の分割育休取得が可能となるなど、育休推進の環境整備がますます進められてきている。大変喜ばしいことだが、いざ育休の取得と保育園の入所タイミングを見合わせた時、出産の時期によっては入所の受け入れ人数が多い4月にあわせて泣く泣く育休を取り下げてしまう方も多い。対策は。
→育休促進と出産の時期に関係なく、安心して保育園等に入所できるよう、子どもの年齢が1歳に達する半年以上前に入所の申し込みが出来、結果も早くわかる「入所予約制度」導入を図る。
4.サテライトオフィスの活用について
○宇都宮サテライトオフィスが東京虎ノ門に設置されて1年半だが、どのような効果を実感されているか。また新たなプロモーション戦略やビジネスマッチング強化策について伺う。
→約500社の東京圏の企業等と新たな関係を構築し、14件のビジネスマッチング支援や5件の企業誘致、IT企業との連携など具体的な成果をあげている(1年半でこれは凄い)。これまでの取組みに加え11月まち開きとなる宇都宮駅東口交流拠点施設の開業を契機としたMICE誘致や、移住定住促進に向けたシティプロモーション、「3x3」をはじめとする国際大会の情報発信などに重点的に取り組んでいく。
5.行政サービスの利用促進について
6.教育行政について(学用品ドライブと成年年齢引き下げについて)
○父母の負担軽減や、もったいない運動拡充の観点からも、卒業などで不要となった学用品をお下がりとして、広く児童生徒が再利用できるよう、全校へ学用品ドライブを拡大しては如何か。
→各学校においては実情に応じて制服・体操着のリユースを行っている所だが、本市としては「算数セット」を卒業生からの寄贈などにより保護者負担軽減に向け取組むこととした。今後、こうした取組みを他の学用品にも順次広められるよう検討していく。
7.上下水道事業について
○東日本大震災や台風19号の被害状況を踏まえ、災害や事故があっても一定の機能が図られるよう、まずは重要施設である高間木取水場や松田新田浄水場の耐震化に取り組んでいるが、現在の整備状況と老朽管の耐震化への早期整備について見解を伺う。
→上下水道については市民の快適な日常生活や社会経済活動に欠かすことのできない重要なライフラインである。高間木取水場や松田新田浄水場は平成27年度から計画的に耐震化工事に着手し、令和9年度の工事完了を目途に事業を進めており、現在の進捗率は50%となっている。これらの工事が完了すると、本市浄水場の耐震化率は現在の24%から約91%に達する。また老朽管の耐震化への早期整備については、耐震性能を有した材料を採用する事で老朽管の耐震化を進めており、更新需要に合わせて事業を拡大しながら取り組んでいる。今後は民間活力やDX(デジタルトランスフォーメーション)を活用した効率的な経営を進め、更新需要に必要な財源を確保し、市内全域の耐震化を推進していく。
会派内議案審議
【余談】
皆さんは、自分の居場所どのくらいありますか。私はですね、家族、議会、会派、自治会、事務所、後援会、学び舎、ヨガ、同級生、、、いろいろ浮かぶのですけれど、居場所はたくさんあればあるほど自身が豊かになれるような気がします。中には必要ない、という方もいるけれど、時に逃げ場にもなりますね。例えば仕事で嫌なことがあったら家族に逃げる、後援会に逃げる、会派に逃げる、、、。心身をとりまく諸問題は居場所が極端に少ないことから発生している様にも思います。ご自身の居場所をたくさん作ることをおススメしたいです。私も、誰かの居場所を提供出来れば。相変わらずまとまっていませんが余談という名の決意表明でした。 (完)
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